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ティーターン神族の系譜シーシュポスとメロペーから始まるィーターン神族の系図。 |
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※青字は他の系譜へのリンク |
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「ティーターン神族」とは、ウーラノス(天)とガイア(地)とから生まれたオーケアノス、コイオス、ヒュペリーオーン、クレイオス、イーアペトス、クロノスの六男神、テーテュース、ポイベー、テイアー、レアー、テミス、ムネーモシュネーの六女神。この女神たちにディオーネーが加えられることもある。 「ティーターン神族」は原始の神々であり、クロノスとレアーから生まれた神々は「オリュンポス神族」と呼ばれる。テミス(掟)やムネーモシュネー(記憶)は抽象名詞が擬神化したもの。「ティーターン」という名前は、ティーターン神族の子孫であるプロメーテウス、ヘカテー、レートー、太陽神ヘーリオス、月女神セレーネーをさす場合にも用いられる。 ティーターノマキアー |
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この系譜で扱った神々や人物の名称、および簡単な解説を列挙。あいうえお順。 |
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名称 | 表記 | 性別 | 解説 | 参照 | ||
アシアー | Asia | 女 | オーケアノスとテーテュースの娘。彼女の名前はアシア(アジア)大陸となった。 | |||
アステリアー | Asteria | 女 | コイオスとポイベーの娘。ペルセースに嫁いだ。ゼウスの恋から逃れるために、うずらに変身した。 | |||
アストライオス | Astraios | 男 | クレイオスとエウリュビアーの息子。アストライオスは「星男」を意味する。 | 系譜:Po | ||
アトラース | Atlas | 男 | ティーターン神族の一人で、天空を支えている巨人。イーアペトスとアシアー(もしくはクリュメネー)の子。ティーターン神族とオリュンポス神族の戦いの結果、罰として天空を支える者となった。ペルセウスがゴルゴーン退治の帰りに首を見せて彼を石化した。 | |||
イーアペトス | Iapetos | 男 | クロノスとガイアの子で、ティーターン神族の一人。妻はアシアー、もしくは姉妹のクリュメネー。、あるいはアーソーピス。他のティーターンたちとともにタルタロスに落とされた。ギリシアでは彼の名前は古くさい時代遅れの老人の代名詞。 | |||
ウーラノス | Uranos | 男 | 「天」の神。ヘーシオドスではガイアの子。ほかの伝承では、アイテールもしくはニュクスの子。ウーラノスは最初に全世界を支配し、ガイアを妻とした。オーケアノス以外の子供たちがウーラノスを襲い、クロノスがウーラノスの生殖器を切って海に投げ込んだ。その血からエリーニュス(復讐の女神)が、その泡からアプロディーテーが生まれた。ウーラノスの後にクロノスが王位を得た。 | |||
エウリュビアー | Eurybia | 女 | ポントスとガイアの娘。夫はクレイオス。 | 系譜:Po | ||
エーオース | Eos | 女 | 曙の女神。アッティカ方言ではヘーオース(Heos)。ローマではアウローラ。 | 系譜:Po | ||
エピメーテウス | Epimetheus | 男 | プロメーテウスの兄弟。プロメーテウスが「先に考える」を意味するのに対し、エピメーテウスは「後に考える」を意味する。彼は神々からの贈り物としてパンドーラーを得て、妻とした。 | 系譜:De | ||
オーケアニス | Okeanis | 女 | 「オーケアノスの娘」の意味。オーケアノスとテーテュースの娘で3000人の姉妹がいたとされる。複数形はオーケアニデス(Okeanides)。 | |||
オーケアノス | Okeanos | 男 | 「水」の神。世界を取り巻く大河、あるいは大洋でを意味する。ウーラノスとガイアの子で、ティーターン神族の一人。テーテュースを妻として、すべての河川と3000人の娘(オケアニス)を生んだ。 | |||
ガイア | Gaia | 女 | 「大地」の神。ゲー(Ge)とも呼ばれる。神話中では、混沌(カオス)からはじめに生まれた原初の被造物であり、すべての神々も人間も彼女を祖とする。 | 系譜:Po | ||
クレイオス | Kreios | 男 | ウーラノスとガイアの息子で、ティーターン神族の一人。エウリュビアーを妻とする。 | 系譜:Po | ||
クロノス | Kronos | 男 | ウーラノスとガイアの末子。クロノスは母ガイアから渡された黄金の斧で、父親ウーラノスの生殖器を切り落とし海に投げ入れ、支配権を奪った。姉妹のレアーを妻とした。ガイアとウーラノスが、クロノスは自分の子によって支配権を奪われると予言したので、クロノスは自分の子を飲み込んでいた。しかし、レアーによって助けられたゼウスが、成長して、ティーターン神族との10年間の戦いに勝利し、クロノスから支配権を得た。別の伝承では、クロノスは黄金時代の王であり、人類に様々な恩恵をもたらした。そのために、ローマではクロノスはサートゥルヌスと同一視されるにいたった。 | 系譜:Ol | ||
ケライノー | Kelaino | 女 | プロメーテウスの妻。ただし彼のつまはクリュメネーともされる。ダナオスの娘で、ポセイドーンと交わったともされる。頭部だけ女の鳥、ハルピュイアの一人であるケライノーとは別。 | |||
コイオス | Koios | 男 | ウーラノスとガイアの子で、姉妹のポイベーを妻とした。 | |||
セレーネー | Selene | 女 | 「月」の神。ヒュペリーオーンとテイアーの娘、あるいはパラース、あるいはヘーリオスの娘。月の神であるために、アルテミス(ローマのディアーナ)あるいはヘカテーと同一視される。特に動物の繁栄と性生活に大きな力を持つ。また、常に魔法と関連付けられている。 | |||
テイアー | Theia | 女 | ウーラノスとガイアの娘。兄弟のヒュペリーオーンを夫とする。 | |||
ディオーネー | Dione | 女 | ゼウスの女性形。ウーラノスとガイアの娘だが、異説もある。ゼウスと交わってアプロディーテーを生んだともされる。そのためにアプロディーテーはディオーナイア(Dionaia、ディオーネーの娘)と呼ばれることがある。 | 系譜:Ol | ||
デウカリオーン | Deukalion | 男 | プロメーテウスとクリュメネーの子。ピュラーを娶った。ゼウスが堕落した青銅時代の人間を大洪水で滅ぼしたときに、プロメーテウスの忠告で箱舟を作って助かった。その後の人間は、両者が投げた母なる大地の骨、すなわち石から生じたとされる。デウカリオーンが投げた石から男が、ピュラーから投げた石が女となった。二人から生まれたヘレーン、アムピクテュオーン、プロートゲネイアは、ギリシア人の祖とされる。 | 系譜:De | ||
テーテュース | Tethys | 女 | ウーラノスとガイアの娘。オーケアノスの妻となり、世界中の河川の神々と、3000人の娘(オーケアニス)を生んだ。レアーに託されてヘーラーを育てた。 | |||
テミス | Themis | 女 | 「掟」の意味。ウーラノスとガイアの娘で、ゼウスの二番目の妻。 | 系譜:Ol | ||
パラース | Pallas | 男 | クレイオスとエウリュビアーの子。ティーターン神族の一人。ステュクスを妻とした。 | 系譜:Po | ||
パンドーラー | Pandora | 女 | 地上最初の女。「すべての贈り物」の意。ヘーパイストスが泥から彼女を作った。天上から火を盗んだプロメーテウスに対する復讐のためにゼウスが贈った。エピメーテウスは、神々からの贈り物を受け取ってはならないというプロメーテウスの忠告を無視して、彼女を妻とした。彼女は天上からすべての禍が詰まった壷を渡されていた。好奇心からこの壷を開けると、すべての禍が飛び出し、あわててふたを閉めたが、壷に残ったのは「希望」だけだった。 | |||
ヒュペリーオーン | Hyperion | 男 | ウーラノスとガイアの子で、ティーターン神族の一人。姉妹のテイアーを妻とした。ヒュペリーオーンは、しばしばヘーリオスの呼称としても用いられる。 | |||
ピュラー | Pyrrha | 女 | エピメーテウスとパンドーラーの娘。夫はデウカリオーン。デウカリオーンを参照せよ。 | 系譜:De | ||
プロメーテウス | Prometheus | 男 | イーアペトスとアシアー、もしくはクリュメネー、あるいはテミスの息子。ケライノーあるいはクリュメネーを妻とした。エピメーテウス(後で考える男)の兄弟で、「先に考える男」の意味。神々と人間が犠牲獣の分け前を決めようとしたときに、策略によって、神々が骨と脂身を、人間が肉と内臓とを得ることとした。また天界から火を盗んでかくして持ち出し、人間に与えた。またプロメーテウスはテティスがゼウスの子を得た場合に、その子は父よりも偉大になるということを知っていた。ゼウスの怒りをかったプロメーテウスは、カウカソス山に鎖でつながれ、オオワシにその肝臓を毎日ついばまれた。アイスキュロスの『縛られたプロメーテウス』ではこのことや、人間に与えたあらゆる技術について描かれる。 |
系譜:De | ||
ヘーリオス | Helios | 男 | 「太陽」の神。ローマのソール(Sol)。ヒュペリオーンとテイアーの息子。妻はペルセーイス。後にアポローンと混同される。 | |||
ペルセース | Perses | 男 | クレイオスとエウリュビアーの息子で、アステリアーを妻とする。 | 系譜:Po 系譜:Ol |
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ポイベー | Phoibe | 女 | 「輝く女」の意。ウーラノスとガイアの娘。コイオスの妻。ポイベーはときに、デルポイの神託創設者とされ、孫のアポローンにこれを贈ったとされる。アポローンは、しばしば「ポイボス」と呼ばれるがこれはポイベーの男性形で「輝く男」を意味する。 | |||
ムネーモシュネー | Mnemosyne | 女 | 「記憶」の女神。ウーラノスとガイア、あるいはオーケアノスとテーテュースの娘。ゼウスは彼女と9日間交わって、9人の娘、ムーサたちを生んだ。 | 系譜:Ol | ||
メーティス | Metis | 女 | 「思慮」の意。オーケアノスとテーテュースの娘。ゼウスの最初の妻で、彼女はクロノスが飲み込んだ子供たちを吐き出すようにレアーに薬を与えた。 | 系譜:Ol | ||
レアー | Rhea | 女 | レイアー(Rheia)とも呼ばれる。ウーラノスとガイアの娘。クロノスの妻となる(クロノスを参照)。ゼウスをひそかにクレータのイーデー山中で育てた。レアーは大地女神であり、ガイアとの区別がつきにくい。また、大地の女神であるキュベレーやアグディスティスなどと混同される。ローマでは、クロノスと同一視されるサートゥルヌスの妻オプスが、レアーと同一視される。 | 系譜:Ol | ||
レートー | Leto | 女 | コイオスとポイベーの娘。ゼウスに愛されて、アポローンとアルテミスの母となった。ヘーラーに邪魔されたために、子どもはデーロス島で生んだ。 | 系譜:Ol | ||
系譜:Ath=アタマースの系譜 |
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このページの最終更新 2007/12/23 | ||||||
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