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テーバイ王家の系譜

イーナコスを租とするテーバイ王家の系図。
系図および解説等は、「参考文献」をもとにしている。参考文献は「ギリシア・ローマ神話伝説」にまとめた。


  

テーバイ王家の系図

   



※系譜の略号は下記


概説

カドモスや、オイディプース、また彼の子孫をめぐるテーバイ伝説は、悲劇などの文学作品でしばしば題材となる有名なものです。そのような作品では、テーバイ王家の系譜の理解が前提となっている場合が多いので、系譜は役に立ちます。


テーバイの建設
 ゼウスは雄牛の姿に変身して、エウローペーをクレータ島へとさらってしまった。エウローペーの兄弟カドモスは、彼女を探しに行くが、見つけることができない。また、見つけるまで帰ってはならないとの父の命のために、帰国することもできなかった。そこで、デルポイを訪れて神託を聞く。神託は、雌牛を見つけて後を追い、その雌牛が疲れて横たわったところに都市を建設せよとのものだった。
 神託どおりに、カドモスは雌牛を追い、横たわったところに都市を建設することにした。カドモスは神に犠牲を捧げるため、従者たちにアレースの泉の水を汲んでくるようにと命じる。しかし、その泉には大蛇がいて、ほとんどの従者が殺されてしまった。
 カドモスは大蛇に挑み、ついに打ち倒す。すると、女神アテーナーが現われて、その大蛇の歯をまくようにと命じた。カドモスは命令どおりにまく。すると大地から、武装した戦士たちが生まれ出た。しかし、彼らは互いに殺しあいをはじめ、エキーオーン、ウーダイオス、クトニオス、ヒュペレーノールの5人だけが生き残った。彼ら5人はスパルトイ(まかれた男)と呼ばれ、のちのテーバイ貴族の家の祖となった。
 こうしてカドモスはテーバイ市(=カドメイア、Kadmeia)を建設して、テーバイの王となり、ハルモニアを妻とした。 


名称・解説

この系譜で扱った神々や人物の名称、および簡単な解説を列挙。あいうえお順。
ただしゼウス等の神は除いた。
アルファベット表記は、ギリシア文字をローマ字に転写したもの。


名称 表記 性別 解説 参照
アイギュプトス Aigyptos ダナオスの兄弟。父ベーロスはアイギュプトスにアラビアを与えたが、アイギュプトスはエジプトを征服して自分の名前をその地につけた。兄弟は争い、アイギュプトスはダナオスを追い詰めて、自分の息子たちをダナオスの娘たちと強制的に結婚させた。 系譜:Pe
アウテシオーン Autesion オイディプースの孫。  
アウトノエー Autonoe カドモスの娘。姉妹とともにバッカスに狂わされて、ペンテウスを八つ裂きにした。  
アガウエー Agaue カドモスの娘。姉妹とともにバッカスに狂わされて、息子であるペンテウスを八つ裂きにした。  
アクタイオーン Aktaion アウトノエーの息子。ケンタウロスのケイローンに育てられて、狩りの術を覚えた。キタイローン山中で入浴中のアルテミスを見てしまい、鹿に変えられ、自分の猟犬に八つ裂きにされた。  
アゲーノール Agenor ベーロスの双子の兄弟。シリアのテュロス(Thyros)またはシドーン(Sidon)の王。妻はテーレパッサ(またはアルギオペー、もしくはベーロスの娘アンティオペー)。娘のエウローペーがいなくなったときに、息子たちに娘を見つけるまでは帰らないようにと命じた。  
アタマース Athamas アイオロスとエナレテーの息子、ボイオーティア(コローネイアあるいはテーバイ)の王。彼はネペレー、イーノー、テミストーの三人の妻を娶ったとされる。彼とネペレーの息子プリクソス(またはヘレー)の物語は金毛の羊をめぐるアルゴナウテースの物語へと続く。また、アタマースはイーノーが幼児であったディオニューソスを育てることに同意したので、ヘーラーが怒ってアタマースとイーノー(もしくはアタマースのみ)を発狂させた。アタマースは息子レアルコスを殺し、イーノーは末子のメリケルテースとともに海に身を投げた。その後アタマースはボイオーティアから追放されて、神託に従ってアタマンティア(Athamantia)と呼ぶ屋敷に住み、ハロス(Halos、もしくはアロスAlos)の町を建設した。その地で三番目の妻テミストーを娶る。アタマースをめぐる伝説は、悲劇等によって多様に創造され、異説が多い。 系譜:De
系譜:Ath
アバース Abas リュンケウスとヒュペルムネーストラーの子。アルゴス(Argos)の12代目の王。彼は両祖父であるダナオスとアイギュプトスの争いを解決し、ペルセウス家の祖となった。 系譜:Pe
アムピアラーオス Amphiaraos または、アムピアレオース(Amphiareos)。アルゴスの英雄で預言者。オイクレースとヒュペルメーストラーの子。アドラストスの家と争って、その父タラオスを殺したときに、アドラストスはシキュオーンに逃れたが、後に和解して彼の妹エリピューレーを妻とした。アドラストス率いるテーバイ攻めに参加した。 系譜:Kr
アリスタイオス Aristaios アポローンとニンフ・キューレーネーの息子。生まれたばかりのアリスタイオスはガイアに預けられ、ケイローンに育てられた。またムーサたちが医術と占星術を、ニンフがテッサリアで酪農と養蜂とブドウの栽培を教えた。ウェルギリウスの『農耕詩』では、アリスタイオスはエウリュディケーに恋をして彼女を追いかけ、逃げる彼女は毒蛇に噛まれて死んだ。そのことに怒ったニンフたちは、彼のミツバチを全滅させた。  
アリストデーモス Aristodemos ヘーラクレースの子孫(ヘーラクレイダイ)。ペロポネーソス侵入のために、テーメノスとともに軍を整えている間に、神託を求めなかったのをいかったアポローンによって、雷に打たれたと言われる。ラコーニアの伝えでは、彼はペロポネーソスを征服し、ラコーニアを支配した。その後アルゲイアーを妻として、生まれた双子エウリュステネースとプロクレースに王位を継いだ。 系譜:Pe
アルゲイアー Argeia アウテシオーンの娘。アリストデーモスの妻。 系譜:Pe
アンティゴネー Antigone オイディプースとイオカステーの娘。ソポクレースの『アンティゴネー』他、多くの悲劇に登場する。  
イーオー Io アルゴスのヘーラーの女神官。イーナコスとメリアーの娘。彼女に恋をしたゼウスは、ヘーラーの怒りを恐れて、彼女を雌牛に変えた。彼女は世界中を彷徨って、ヨーロッパからアジアへ、さらにエジプトに着き、人間の姿に戻る。 系譜:Ol
イオカステー Iokaste テーバイの王ラーイオスの妻。後に息子であるオイディプースと結婚する。ホメーロスでは彼女はエピカステーと呼ばれる。  
イスメーネー Ismene オイディプースとイオカステーの娘。  
イーナコス Inachos アルゴリアスのイーナコス川の神。オーケアノスとテーテュースの子。  
イーノー Ino カドモスとハルモニアーの娘。アタマースの二番目の妻。姉妹であるセメレーとゼウスがディオニューソス生んだ時に、セメレーが死んだので、赤子のディオニューソスを育てた。異説が様々ある。ディオニューソスを育てたことに怒ったヘーラーによってアタマースとイーノーが発狂したときに、イーノーがめるケルテースを抱いて海に身を投げた。しかし、ポセイドーンによって海の神に変えられ、イーノーはレウコテアーに、メリケルテースはパライモーン(ローマのポルトゥーヌス)になった。エウリピデースの失われた悲劇に『イーノー』というものがあった。 系譜:Ath
エウリュステネース Eurysthenes アリストデーモスとアルゲイアーの子。プロクレースは双子の兄弟。妻は、テルサンドロスの娘アナクサンドラー(Anaxandora)。 系譜:Pe
エウローペー Europe テュロス王アゲーノールの娘。彼女に恋をしたゼウスは、白い雄牛に変身して彼女に近づき、牛に乗った彼女を連れ去った。海を渡った彼女はクレタ島に着く。「ヨーロッパ」の語源となる。  
エキーオーン Echion カドモスのまいた竜の牙から生え出た戦士(スパルトイ)のなかで生き残った一人。  
エテオクレース Eteokles オイディプースとイオカステーの息子。兄弟のポリュネイケースとテーバイの王位を争った。アルゴスの助けを借りてテーバイに迫ったポリュネイケースと一騎打ちのすえ、両者ともに死んだ。  
エパポス Epaphos イーオーがエジプトで当時の王テーレゴノス(Telegonos)と結婚したために、エパポスは彼の後を継いで王となった。彼の妻は、カッシオペイアだとする伝えもある。  
オイディプース Oidipus テーバイの創始者カドモスの末裔。父ラーイオスと母イオカステーの間に生まれた子であるが、一家に破滅をもたらすとの神託に従って、キタイローンの山中に捨てられた。父は捨てられた際に、かかとをピンで貫いた。オイディプースがコリントスの牛飼いに拾われたとき、足(pod)が腫れていた(oidein)ので、Oidipus(オイディプース)と名づけられた。その後、コリントスを出て旅をしている最中に三差路でたまたま出くわしたラーイオスを殺害し、テーバイに着く。そのテーバイはスピンクスに苦しめられていた。オイディプースはスピンクスの謎を解き、イオカステーと結婚してテーバイの王となる。知らずに父を殺し、母と結婚した事実を彼が知る物語は、ソポクレースの悲劇『オイディプース王』で描かれた。また、その後テーバイを後にしてアテーナイの王テーセウスに迎えられ、コローノスの地で世を去った。この出来事は、ソポクレースの『コローノスのオイディプス』で語られる。  
オクラソス Oklasos ペンテウスの息子。  
カドモス Kadomos 失踪した姉妹エウローペーを探しに出たが、見つけられず帰国を断念する。行動を共にしていた母親テーレパッサが死んだ後にデルフォイに神託を求める。その神託に従って、雌牛を道案内として到着した場所、のちのテーバイとなる地にカドメイア(Kadmeia)を建てて、テーバイ王となる。  
キリクス Kilix アゲノールの子。姉のエウローペーがさらわれたときに、他の兄弟とともに探しに出て帰国せず、キリキア(Kilikia)に定住し、この地の民族の祖となった。  
クレオーン Kreon イオカステーの兄弟。オイディプースがテーバイを去った後に王の座に着く。ただし、ソポクレースの悲劇などでは、クレオーンではなくポリュネイケースとエテオクレースの兄弟がオイディプースの後を継いで王位を争った。クレオーンという名は元来は「支配者」の意味。そのために同名異人が多くいる。  
ケーペウス Kepheus ベーロスの息子。ケーペーネス(Kephenes)人の王。この民族はエティオピア人とも、エウフラテス河岸に住んでいたとも言われる。  
サルペードーン Sarpedon 『イーリアス』ではゼウスとラーオダメイアの息子とされるが、ホメーロス以降はゼウスとエウローペーの子とみなされる。エウローペーを妻としたクレータ王アステリオスに育てられるが、成人してクレータを去りリュキア人と戦っていたキリクスに味方して、リュキアの王となった。一説にはミーレートス市の建設者でもある。『イーリアス』で描かれるサルペードーンはグラウコスとともにリュキア兵を率いてトロイアの援軍となった。ギリシアの英雄パトロクロスに打たれて死んだ。前者のサルペードーンと、後者で語られるサルペードーンは本来同一人物であったに違いないが、二つの出来事の年代が非常に離れているので、ゼウスから人間三代分の命を授けられたとする伝説が生まれた。 系譜:Ol
系譜:Th
系譜:Sis
セメレー Semele カドモスとハルモニアーの娘。テュオーネーともいう。ゼウスに愛されてディオニューソスを孕んだ。なんでも願いを叶えると言うゼウスに、本来の姿を見せるようにと無理に願って、雷光を携えたゼウスを目の当たりにして焼け死んだ。ディオニューソスはその腹の中から取り出された。  
ダナオス Danaos アイギュプトスの兄弟。父ベーロスはリビアの王国を彼に与えた。50人の娘がいた。兄弟のアイギュプトスと争い、アルゴスへと逃れ、当時王であったゲラーノールに王位を譲られた。彼の名から、ホメーロスなどでギリシア人の総称として用いられるダナオイ人(Danaoi)がつけられた。  
ディオニューソス Dionysos 元来は宗教的な狂乱を伴う祭式を有するトラーキア・マケドニアの神だったらしいが、ギリシアに輸入されて輸入されて、女性の熱狂的な崇拝を受けた。神話中では、ゼウスとセメレーの息子とされる。ゼウスの本来の姿を目の当たりにして、雷で焼け死んだセメレーの腹から、6か月の胎児だったディオニューソスをゼウスは取り出し、自らの太ももに縫いこんで育てた。  
ティーサメノス Tisamenos 父テルサンドロスと母デーモナッサの息子。幼少のときに、父テルサンドロスがトロイア戦争でテーレポスに打たれた。成長しテーバイの王となる。  
テーベー Thebe エパポスの娘とする説もあるが、ナイル河神の娘で、エジプトのテーバイの名となったともされる。  
デーモナッサ Demonassa アムピアラーオスとエリピューレーの娘。夫は、ポリュネイケースの息子テルサンドロス。 系譜:Kr
テーラース Theras 父親のアウテシオーンはスパルタに住み、姉妹のアルゲイアーはヘーラクレイダイのアリストデーモスを夫とした。テーラースは一時スパルタの執政を担っていたが、後にテーラ島に移り住んだ。この島はカリステー(Kalliste)と呼ばれていたが、このときに名をテーラ(Thera)島に変えた。  
テルサンドロス Thersandros ポリュネイケースとアルゲイアー(アドラストスの娘)の息子。テーバイ市を攻略してアムピアラーオスの娘デーモナッサ(Demonassa)を娶った。ウェルギリウスは、テルサンドロスがトロイア戦争に参加し、木馬の勇士の一人になったという。 系譜:Kr 
テーレパッサ Telephassa アゲーノールの妻で、娘のエウローペーが失踪したときに、子供たちとともに探しに出て、トラーキアで力尽き、カドモスに葬られた。  
ニュクテーイス Nycteis ニュクテウスの娘でテーバイ王ポリュドーロスの妻。  
ニュクテウス Nykteus ヒュリエウスとニンフ・クロニアー(Klonia)の子、カドモスのまいた竜の牙から生え出た戦士(スパルトイ)の一人ともされる。リュコスの兄。兄弟はボイオティアのオルコメノスの王プレギュアを殺害したために追放となり、テーバイに移り住む。ラーイオスが幼少のときに、代わりに執政を担った。  
ネイロス Neilos ナイル河の神。オーケアノスの子。  
ハイモーン Haimon (一)ポリュドーロスの息子。彼の子孫はロドスに、ついでシシリアのアクラガース(Akragas)に移住して、この年の独裁者テーローンの祖となった。
(二)テーバイ王クレオーンの子。ソポクレースの『アンティゴネー』では、彼はアンティゴネーの許婚で、彼女が死刑の宣告を受けた時に自殺した。
 
ハルモニアー Harmonia 夫カドモスとの婚礼の際には、すべての神々が天界を去ってこの宴に加わり、二人に贈り物をした。そのなかでも名高いのは長衣(ペロプス)とネックレスだった。この贈り物が子孫の禍のもとになったという。調和、ハーモニーの女神である「ハルモニアー」とは別人だが、後代になって同一視される。  
ブーシーリス Busiris エジプトの暴君。ヘスペリスのリンゴを探すヘーラクレースにひどい行いをして、息子(アムピダマース、またはイーピダマース)とともに殺された。  
プロクレース Prokles アリストデーモスとアルゲイアーの息子。エウリュステネースの双子の兄弟。妻はラトレイア(Lathreia)と言い、ソオス(Soos)という息子を産んだ。ソオスの子エウリュポーン(Eurypon)はスパルタの律法者リュクールゴスの祖。 系譜:Pe
ベーロス Belos 妻は、ナイル河神の娘アンキノエー(Anchinoe)。エジプトの王。本来ベーロスという名前は、東洋各地の最古の王バアル(Bel)で、アッシリアの王、バビロンの建設者、ディードーの父、ペルシア王家の祖などに現れる。 系譜:Pe
ペンテウス Pentheus アガウエーとエキーオーンの子。テーバイ王。ペンテウスはキタイローン山でバッコスの信女たちが狂舞するのを覗きに行った。その時に、母アガウエーと彼女の姉妹のイーノーやアウトノエーたちはペンテウスを野獣と思って八つ裂きにした。  
ポイニクス Phoinix アゲーノールとテレパッサの子。異説もある。エウローペーが疾走したときに、兄弟とともに探しに行き、帰国せずにそのままフェニキアのシドーン(Sidon)の地に定住した。  
ポリュドーロス Polydoros カドモスとハルモニアーの息子。ニュクテーイスを妻とした。テーバイの王位を継いだとも、継がなかったとも言われる。  
ポリュネイケース Polyneikes オイディプースとイオカステーの息子。兄弟のエテオクレースとテーバイの王位を争った。アルゴスの助けを借りてテーバイに迫り、エテオクレースとの一騎打ちのすえ、両者ともに死んだ。 系譜:Kr 
ミーノース Minos ゼウスとエウローペーの子。クレータ(クレタ島)の伝説的な古い時代の王。ラダマンテュスとサルペードーンの兄弟。兄弟はエウローペーを娶ったクレータの支配者アステリオーン(またはアステリオス)に育てられた。ミーノースは法を制定し、弟もまたラダマンテュスもまた名高い立法者で、両者は死後アイアコスとともに冥府の裁判官となった。彼はパーシパエー(一説にはクレエーテー)を娶った。  
メノイケウス Menoikeus テーバイのクレオーン、イオカステーの父。  
メムピス Memphis ナイル河神の娘。  
メリアー Melia オーケアノスの娘。エパポスの妻。  
メリケルテース Melicertes アタマースとイーノーの末子。アタマースとイーノーが発狂したときに、イーノーがめるケルテースを抱いて海に身を投げた。しかし、ポセイドーンによって海の神に変えられ、イーノーはレウコテアーに、メリケルテースはパライモーン(ローマのポルトゥーヌス)になった。投身の理由には諸説ある。コリントスで行われるイストミア競技祭は、メリケルテース・パライモーンを祭ってコリントス王シーシュポスが始めた。 系譜:Ath
ラーイオス Laios イオカステーの夫、オイディプースの父。父ラプダイコスが死んだときにはまだ幼少で、代わりにリュコスが執政を担った。息子のオイディプースによってデルポイへと向かう三差路で殺された。  
ラダマンテュス Rhadamanthys ゼウスとエウローペーの子。クレータ島の王アステリオーン(あるいはアステリオス)がエウローペーを娶ったあとで、この王にそだれられた。ラダマンテュスは正義の士として名高く、クレータの律法者となり、死後冥府の裁判官としてミーノース、アイアコスとともに亡者を裁いている。  
ラブダコス Labdakos ポリュドーロスとニュクテーイスの子。ラーイオスの父。ラーイオスが1歳の時に死んだので、その後ニュクテウスが執政を担った。  
リビュエー Libye 当時アフリカ北岸一帯を指したリビアの名となった。彼女とポセイドーンとの間には双子のアゲーノールとベーロスが生まれた。  
リューシアナッサ Lysianassa エパポスの娘。  
レアルコス Learchos アタマースとイーノーの子。ディオニューソスをひそかに育てたことに対してヘーラーの怒りをかったアタマースは、気が狂ってレアルコスをシカと間違えて殺した。 系譜:Ath

系譜:Ath=アタマースの系譜
系譜:De=デウカリオーンの系譜
系譜:Dei=デーイオーンとミニュアースの系譜
系譜:Kr=クレーテウス、テューロー、ポセイドーンの系譜
系譜:Ol=オリュンポス神族の系譜
系譜:Pe=ペルセウス、ヘーラクレースの系譜
系譜:Po=ポントスの系譜
系譜:Sis=シーシュポスの系譜
系譜:Th=テーバイ王家の系譜
系譜:Ti=ティーターン神族の系譜


関連事項

神名・人名・解説 神名・人名・解説


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このページの最終更新 2007/12/25
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