Home > ギリシア・ローマ神話伝説 < 神名·人名·解説 < 「ま行」

神名·人名·解説 「ま行」

「ま行」: 五十音順
アルファベット表記は、ギリシア文字をローマ字に転写したもの。

「ま」 「み」 「む」 「め」 「も」


「ま」

▲TOP
名前 表記 性別 解説 参照
マイア Maia アトラースの娘で、ゼウスと交わってヘルメースを生んだ。 系譜:Ol
マカリアー Makaria ヘーラクレースとデーイアネイラの娘。ヘーラクレースの唯一の娘。エウリュステウスがアテーナイを攻めたときに、人身御供に捧げられた。アッティカのマラトーンにマカリアーの泉がある。 系譜:Pe
マグネース Magnes テッサリアの英雄で、テッサリアの町マグネーシア(Magnesia)の祖。通常はアイオロスとエナレテーの子とされるが、他にゼウスとテュイアーの子とも、アルゴスとペリメーレーの子ともされる。水のニンフと交わった。 系譜:Ath
系譜:De
マールス Mars ローマの軍神。ギリシアのアレースと同一視される。(アレースを参照)
マルペーッサ Marpessa エウエーノスとデーモニーケーの娘。イーダースが彼女に恋をして、ポセイドーンから授かった有翼の戦車で彼女を連れ去った。 系譜:Kal
マンティオス Mantios メラムプースとイーピアナッサ息子。 系譜:Kr

「み」

▲TOP
名前 表記 性別 解説 参照
ミニュアース Minyas ボイオーティアの古都オルコメノス(Orchomenos)の住民であるミニュアース人の祖。クリューセースの息子。 系譜:Dei
系譜:Sis
ミニュアデス Minyades ミニュアースの三人の娘(レウキッペー、アルシッペー、アルキトエー)のことを特に指す。ディオニューソスの祭りのときに、他の女たちが祭儀に参加しているのに、彼女たちはディオニューソスの神性を否定して家にこもっていた。そのために、神は彼女たちの気を狂わせたとも、変身させたとも言われる。オウィディウス『変身物語』第4巻に彼女たちの物語が語られる。 系譜:Dei
ミネルウァ Minerva ローマの女神。アテーネーと同一視される。(→アテーネーを参照)
ミーノース Minos ゼウスとエウローペーの子。クレータ(クレタ島)の伝説的な古い時代の王。ラダマンテュスとサルペードーンの兄弟。兄弟はエウローペーを娶ったクレータの支配者アステリオーン(またはアステリオス)に育てられた。ミーノースは法を制定し、弟もまたラダマンテュスもまた名高い立法者で、両者は死後アイアコスとともに冥府の裁判官となった。彼はパーシパエー(一説にはクレエーテー)を娶った。 系譜:Th
系譜:Ol
ミュリーネー Myrine クレーテウスとテューローの娘。レームノスの王トアースの妻。レームノス島には、彼女の名前をとった町がある。 系譜:Kr

「む」

▲TOP
名前 表記 性別 解説 参照
ムネーモシュネー Mnemosyne 「記憶」の女神。ウーラノスとガイア、あるいはオーケアノスとテーテュースの娘。ゼウスは彼女と9日間交わって、9人の娘、ムーサたちを生んだ。 系譜:Ti
系譜:Ol

「め」

▲TOP
名前 表記 性別 解説 参照
メガペンテース Megapenthes ティーリュンス王プロイトスとステネボイアの子。ペルセウスは誤って父アクリシオスを殺したことを恥じて、アルゴスの領土とメガペンテースのの領土ティーリュンスとを交換した。 系譜:Pe
メーキステウス Mekisteus タラオスとリューシマケーの息子。テーバイに向かう七将の一人。 系譜:Kr
メーストール Mestor ペルセウスとアンドロマケーの子。妻はリューシディケー。 系譜:Pe
メーデイア Medeia コルキス王アイエーテースとイデュイアの娘。太陽神ヘーリオスの孫。キルケーの姪。後代の説では、母はヘカテー。メーデイアは魔法に通じ、その力でアルゴナウテースたちの遠征を行なっていたイアーソーンを助けた。彼女とイアーソーンの結婚式は、パイアーケス王アルキノオスの宮殿で行われた。彼女はイアーソーンとイオールコスに帰ると、ペリアースに復讐した。そのために、イアーソーンとメーデイアはイオールコスから追われ、コリントスへと逃れた。その地で、コリントス王クレオーンが娘のグラウケー、あるいはクレウーサをイアーソーンの妻にしようとしたので、彼女は新妻とクレオーンと二人の子を殺して、アテーナイ王アイゲウスのもとへと逃れた。この物語がエウリピデースの悲劇『メーデイア』。その後メーデイアはアテーナイ王アイゲウスと結婚し、メードスを産んだ。母子はアジアに帰り、メードスはメーディア(Media)人の祖となった。 系譜:Kr
メーティス Metis 「思慮」の意。オーケアノスとテーテュースの娘。ゼウスの最初の妻で、彼女はクロノスが飲み込んだ子供たちを吐き出すようにレアーに薬を与えた。 系譜:Ti
系譜:Ol
メドゥーサ Medusa ポルキュスとケートの三人の娘ゴルゴーンの一人。頭髪は蛇、歯は猪、大きな黄金の翼を持ち、見たものを石に変える。ペルセウスがメドゥーサの首を切り落として殺した。 系譜:Po
系譜:Pe
メノイケウス Menoikeus テーバイのクレオーン、イオカステーの父。 系譜:Th
メムピス Memphis ナイル河神の娘。 系譜:Th
メライニス Melainis もしくは、メライナ(Melaina)。メランテイアとヒュアモスの娘。アポローンと交わってデルポスを生んだ。 系譜:De
メラース Melas プリクソスとカルキオペーの息子。 系譜:Ath
メラニッペー Melanippe ニンフ。イトーノスを夫としてボイオートスを生んだ。 系譜:De
メラムプース Melampus アミュターオーンとエイドメネーの子。メラムプースは「黒い足」の意。彼が生まれたとき日陰に置いたのに足だけ日にあたって黒くなったことに由来する。彼は鳥獣の声を理解するようになり、さらに犠牲獣の内臓による占いを習い、アルペイオス河のほとりでアポローンに会って、並ぶもののない預言者となった。さらに、病人を治療する術を身をつけた。その術を利用して弟のビアースがネーレウスの娘と結婚できるように助力した。その後、ティーリュンス王プロイトスの娘たちが狂気となったときに、兄弟それぞれがティーリュンスの三分の一づつを得ることを条件に娘たちの狂気を直した。メラムプースはプロイトスの娘イーピアナッサ(イーピアネイラ)を妻とした。 系譜:Kr
メランテイア Melantheia もしくは、メラントー(Melantho)。デウカリオーンとピュラーの娘。夫はヒュアモス。 系譜:De
メリアー Melia オーケアノスの娘。エパポスの妻。 系譜:Th
メリケルテース Melikertes アタマースとイーノーの末子。アタマースとイーノーが発狂したときに、イーノーがメリケルテースを抱いて海に身を投げた。しかし、ポセイドーンによって海の神に変えられ、イーノーはレウコテアーに、メリケルテースはパライモーン(ローマのポルトゥーヌス)になった。投身の理由には諸説ある。コリントスで行われるイストミア競技祭は、メリケルテース・パライモーンを祭ってコリントス王シーシュポスが始めた。 系譜:Th
系譜:Ath
メルクリウス Mercurius ローマの商売の神。ギリシアのヘルメースと同一視される。(ヘルメースを参照)
メルメロス Mermeros イアーソーンとメーデイアの息子。彼は兄弟のペーレウスとともに母メーデイアによって殺された。 系譜:Kr
メレアグロス Meleagros カリュドーンとプレウローンの王オイネウスとアルタイアーの息子。妻はイーダースの娘クレオパトラー。カリュドーンの猪狩とアルゴナウテースたちの遠征に参加。カリュドーンの猪狩の際に、カリュドーン人とクレース人のあいだで争いが生じ、メレアグロスはテステュオスの息子たち(母方の叔父たち)を殺し、自らも死んだ。
 また別の話では、メレアグロスが生まれてから七日目に、運命の女神たちが現れて炉の中の燃え木が燃え切ると彼は死んでしまうと予言した。そこで、母アルタイアーはその燃え木を取り出して保管していた。その後、猪狩のとき、最初に猪に矢を当てた女狩人アタランテーに恋したメレアグロスは、自らが刺し殺した猪の皮を彼女にささげた。するとテステュオスの息子たちが栄誉を女に与えることに抗議したので、メレアグロスは彼らを殺した。それを知ったアルタイアーは兄弟(テステュオスの息子たち)の殺害に怒って、燃え木を火中に投じたので、メレアグロスは死んだ。
系譜:Kal
メロペー Merope アトラースとプレーイオネーの娘。プレイアデス(プレーイオネーの娘たち)の一人。姉妹の中で彼女だけが人間であるシーシュポスと結婚した。 系譜:Sis

「も」

▲TOP
名前 表記 性別 解説 参照
モイラ Moira 運命の女神。「モイラ」は元来「割り当て」を意味する。複数形モイライであらわされることもあり、ローマ人はパルカイをモイライと同一視する。 系譜:Ol
HOME HOME     ギリシア・ローマ神話伝説 ギリシア・ローマ神話伝説     神名人名解説 神名·人名·解説
このホームページに記載された記事の無断転用を禁じます。各ページの著作権は河島思朗に帰属します。
Copyright©2007−. Shiro Kawashima. All Rights Reserved.