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ペルセウス、ヘーラクレースの系譜

テーバイ王家の系譜から続く、ペルセウスやヘーラクレースの系図。
系図および解説等は、「参考文献」をもとにしている。参考文献は「ギリシア・ローマ神話伝説」にまとめた。


 

ペルセウス、ヘーラクレースの系図




※青字《系譜》は他の系譜へのリンク


   

概説

テーバイ王家の系譜から続く、ペルセウスやヘーラクレースの系譜。
ペルセウスはゴルゴーンの一人、メドゥーサの首を持ってくるという難業を成し遂げた。
また、ヘーラクレースは神話中もっとも有名な英雄で、12の難業(十二功業)を成し遂げた。
両者ともに様々な文学作品で語られるほか、絵画や彫刻などでも非常に多く描かれる。

ヘーラクレイダイ
「ヘーラクレースの後裔」の意味。歴史時代の多くの名家や、ヘレニズム時代の王家は、自らがヘーラクレースの子孫であるとして、ヘーラクレイダイと称していた。神話中では、ヘーラクレイダイは2番目の妻であるデーイアネイラの子孫を指す。


名称・解説

この系譜で扱った神々や人物の名称、および簡単な解説を列挙。あいうえお順。
アルファベット表記は、ギリシア文字をローマ字に転写したもの。


名称 表記 性別 解説 参照
アイギュプトス Aigyptos ダナオスの兄弟。父ベーロスはアイギュプトスにアラビアを与えたが、アイギュプトスはエジプトを征服して自分の名前をその地につけた。兄弟は争い、アイギュプトスはダナオスを追い詰めて、自分の息子たちをダナオスの娘たちと強制的に結婚させた。 系譜:Th
アイピュトス Aaipytos メッセーネー王クレスポンテースとメロペーの子。ポリュポンテースの起こした暴動によって、メッセーネーの王だった父と兄弟が殺された。そのために、アルカディアの英雄で同名の祖父アイピュトスの助力を得て復讐し、メッセーネーの王位についた。彼の家系はヘーラクレイダイであるが、彼以降はアイピュティダイ(Aipytidai)と呼ばれた。  
アウトメドゥーサ Automedusa アルカトオスの娘。夫はイーピクレース。  
アグライアー Aglaia マンティネウス(アルカディアの王リュカーオーンの息子)の娘。夫はアルゴス王アバース。  
アクリシオス Akrisions アルゴス王アバースとアグライアーの子。妻はエウリュディケー。プロイトスと双子の兄弟。二人は母親の胎内にある時から争い、父の死後王権をめぐって戦い、アクリシオスが勝利した。アクリシオスはその時に円形の盾を発明した。後に両者は和解し、アルゴスを二分してアクリシオスはアルゴスを、プロイトスはティーリュンスを統治した。  
アステュダメイア Astydameia アステュメドゥーサ(Astymedusa)とも呼ばれる。ペロプスとヒッポダメイアの娘。夫はアルカイオス。  
アドメーテー Admete アルゴス王エウリュステウスとアンティマケーの娘。アルゴスのヘーラー女神の女巫。サモス島の伝説によれば、父エウリュステウスの死後、ヘーラー女神像を携えてサモスに移ったという。  
アナクサゴラース Anaxagoras アルゴス王メガペンテースの子。アルゴス王。彼の子孫はアナクサゴリダイ(Anaxagoridai)と呼ばれる。  
アナクソー Anaxo アルカイオスとアステュダメイアの子。夫は叔父にあたるエーレクトリュオーン。  
アバース Abas リュンケウスとヒュペルムネーストラーの子。アルゴス(Argos)の12代目の王。彼は両祖父であるダナオスとアイギュプトスの争いを解決し、ペルセウス家の祖となった。 系譜:Th
アペイダース Apheidas アルカスの子。ステネボイアの父。  
アムピトリュオーン Amphitryon ティーリュンス王アルカイオスとアステュダメイア(諸説あり)の子。アルゴス王ステネロスが彼を追放したので、彼は妻となるアルクメーネーを連れてテーバイに逃れた。アルクメーネーはゼウスと交わりヘーラクレースを生むことなる。  
アリストデーモス Aristodemos ヘーラクレースの子孫(ヘーラクレイダイ)。ペロポネーソス侵入のために、テーメノスとともに軍を整えている間に、神託を求めなかったのを怒ったアポローンによって、雷に打たれたと言われる。ラコーニアの伝えでは、彼はペロポネーソスを征服し、ラコーニアを支配した。その後アルゲイアーを妻として、生まれた双子エウリュステネースとプロクレースに王位を継いだ。 系譜:Th
アリストマコス Aristomachos ヘーラクレースの末裔の一人。クレオダイオスの子。ヘーラクレイダイが二度目にペロポネーソスに帰還しようとしたときに、ティーサメノス(オレステースの子)と戦って死んだ。  
アルカイオス Alkaios ペルセウスとアンドロメダーの子。ペロプスの娘アステュダメイアを妻とした(妻には諸説ある)。  
アルカトオス Alkathoos または、アルカトゥース(Alkathus)。ペロプスとヒッポダメイアの子。兄弟のクリューシッポス殺害に加わった。メガラ王メガレウスの娘エウアイクメー(Euaichme)を妻として、オンケーストス(Onchestos)の王となった。メガラではアルカトオスのためにアルカトイア(Alkathoia)の競技が行われていた。  
アルキュオネー Alkyone または、ハルキュオネー(Halkyone)。ステネロスとニーキッペーの子。  
アルクメーネー Alkmene エーレクトリュオーンの娘。夫はアムピトリュオーン。彼女に恋をしたゼウスは夫に変身して彼女と交わり、ヘーラクレースが生まれた。 系譜:Ol
アレクサンドロス Alexandros エウリュステウスとアンティマケーの子。  
アレクトール Alektor アナクサゴラースの子。イーピスの父。  
アレーテース Aletes ヒッポテースの子。父が放浪中に生まれたために、「放浪者」という名がつけられた。  
アンティマケー Antimache アムピダマースの子。エウリュステウスの妻。  
アンティマコス Antimachos トラシュナーオスの子。  
アンドロメダー Andromeda または、アンドロメデー(Andromede)。エティオピア王ケーペウスとカッシオペーの娘。神託によってケーペウスはアンドロメダーを犠牲に捧げることを強いられたが、ペルセウスがゴルゴーン退治の帰路に見つけ助ける。その後、星座となった。  
イオラーオス Iolaos イーピクレースとアウトメドゥーサの子。叔父であるヘーラクレースの戦車の御者として様々な遠征につき従った。ヘーラクレースの最初の妻メガラーを娶った。彼はヘーラクレースの多くの子供とアテーナイ人を連れてサルディニアに移住し、オルビア(Olbia)島の都市を築いた。  
イオレー Iole オイカリア(Oichalia)のエウリュトスの娘。ヘーラクレースに捕えられて、愛された。彼の死後ヘーラクレースの子ヒュロスの妻となった。  
イーピアナッサ Iphianassa ティーリュンス王プロイトスとステネボイアの娘。プロイティデスの一人。他の姉妹とともに気が狂い、メラムプースに治療された。その後メラムプースの妻となったとされるが、メラムプースの妻はイーピアネイラともされる。  
イーピアネイラ Ipianeira メガペンテースの娘。夫はメラムプースとされるが、彼の妻はイーピアナッサともされる。  
イーピクレース Iphikles アムピトリュオーンとアルクメーネーの子。ヘーラクレースはゼウスの子であるが、ゼウスと同じ日にアルクメーネーがアムピトリュオーンと交わったので、双子として生まれた。したがって、ヘーラクレースとは異父兄弟。はじめにアルカトオスの娘アウトメドゥーサを娶ったが、ヘーラクレースとともにテーバイとオルコメノスの戦いに勝利し、クレオーン王の娘を得た。  
イーピス Iphis (一)アレクトールの子。アルゴスの王。
(二)ステネロス(ペルセウスの子)とニーキッペーの子。アルゴナウテースたちの遠征に参加した。
 
イーピノエー Iphinoe アルゴス王プロイトスとステネボイアの娘。プロイティデスの一人。  
イーピメドーン Iphimedon エウリュステウスとアンティマケーの子。  
エウアイクメー Euaichme ヒュロスとイオレーの子。夫はポリュカーオーン。  
エウアドネー Euadone イーピス(一)の娘。テーバイを攻め込んだ七将の一人カパネウスの妻。夫の火葬壇に飛び込んで死んだ。  
エウリュステウス Eurystheus ステネロス(二)とニーキッペーの子。ペルセウスの末裔がミュケーナイの王となるであろうとゼウスが言ったので、嫉妬したヘーラーはお産の女神に命じてアルクメーネーのお産を止め、7か月のエウリュステウスを先に産ませた。そのためにエウリュステネースはミュケーナイの王となった。後にもエウリュステネースはヘーラクレースを敵視し、その子供たちを殺そうとした。子供たちはアテーナイに保護を求めアテーナイ人はエウリュステウスと戦って殺した。  
エウリュステネース Eurysthenes アリストデーモスとアルゲイアーの子。プロクレースは双子の兄弟。妻は、テルサンドロスの娘アナクサンドラー(Anaxandora)。 系譜:Th
エウリュディケー Eurydike クリュメネーやクレウーサなどと同じく、系譜や伝説の間を埋めるために多く女性に与えられる名前。
ラケダイモーンとスパルテーの娘。アクリシオスの妻。
 
エテオクロス Eteoklos イーピス(一)の子。テーバイに攻め込んだ七将の一人。  
エーレクトリュオーン Elektryon ペルセウスとアンドロメダーの子。兄弟であるアルカイオスの娘アナクソーを娶った。ヘーラクレースの母アルクメーネーのほかに、多くの息子を得た。  
オネイテース Oneites ヘーラクレースとデーイアネイラの子。  
カイローン Chairon テーローとアポローンの子。彼の名はカイローネイア(Chaironeia)に名を与えた。  
カパネウス Kapaneus ヒッポノオスの子。テーバイに向かう七将の一人。巨漢の乱暴者。妻エウアドネーは彼の火葬壇に飛び込んで死んだ。  
キュララベース Kylarabes ステネロスの子。三分割されていたアルゴスをすべて手に入れたアルゴスの王。彼の死後アルゴスの王権をオレステースが継いだ。  
クテーシッポス Ktesippos ヘーラクレースとデーイアネイラの子。  
クレオダイオス Kleodaios ヒュロスとイオレーの子。ヘーラクレイダイの一人。  
クレスポンテース Kresphontes アリストマコスの子。ヘーラクレイダイの一人。彼は兄弟のテーメノスとアリストデーモス(もしくはその子)とともにペロポネーソスを征服した。その後3人はペロポネーソスを3つに分けてくじで領土を決めた。その結果、テーメノスがアルゴスを、アリストデーモスがラケダイモーン(スパルタ)を、クレスポンテースがメッセーネーを得た。クレスポンテースはメッセーネーを5区に分け、各区に長を置き、土着民にドーリス人と同等の権利を与え、ステニュクラロス(Stenyklaros)に首都をおいた。しかし、ドーリス人の反感をかい、そのためにドーリス人を優遇すると土地の地主が反乱をおこして、彼を殺した。  
グレーノス Glenos ヘーラクレースとデーイアネイラの子。  
コマイトー Komaitho タポス(Taphos)のテーレボエース(Teleboes)人の王プテレラーオスの娘。父プテレラーオスには黄金の鬚があり、この鬚は彼の不死性を約束したポセイドーンの印であった。アムピトリュオーンがタポスを攻めたとき、彼に恋をしたコマイトーが父の鬚をむしり取ったので、彼はプテレラーオスを殺すことができた。しかし、その後アムピトリュオーンはコマイトーを殺した。  
ゴルゴポネー Gorgophone 「ゴルゴーンを退治した女」の意。ペルセウスとアンドロメダーの娘。夫はペリエーレース。また夫の死後オイバロスと再婚した。  
ステネボイア Stheneboia アンテイアとも呼ばれる。リュキア王イオバテースの娘、もしくはアンピアナクス、もしくはアルカディア王アペイダースの娘。夫はプロイトス。  
ステネロス Sthenelos (一)カパネウスとエウアドネーの子。エピゴノイの一人。祖父であるイーピスよりアルゴスの三分の一を譲られた。ヘレネーの求婚者の一人としてトロイアに遠征した。トロイアの木馬に入った勇士の一人。  
(二)ペルセウスとアンドロメダーの子。ミュケーナイの王。妻はニーキッペー。アムピトリュオーンを追放して、ミュケーナイとティーリュンスの支配権を自分のものとした。
ダナエー Danae アルゴス王アクリシオスとエウリュディケーの娘。アクリシオスは神託によって娘の子供に殺されるとされたので、彼女を青銅の部屋に閉じ込めた。しかしゼウスが黄金の雨に変身して部屋に入り込み、彼女と交わった。ダナエーの子がペルセウス。 系譜:Ol
ダナオス Danaos アイギュプトスの兄弟。父ベーロスはリビアの王国を彼に与えた。50人の娘がいた。兄弟のアイギュプトスと争い、アルゴスへと逃れ、当時王であったゲラーノールに王位を譲られた。彼の名から、ホメーロスなどでギリシア人の総称として用いられるダナオイ人(Danaoi)がつけられた。 系譜:Th
タピオス Taphios ポセイドーンとヒッポトエーの子。タポス(Taphos)の創建者。  
デーイアネイラ Deianeira カリュドーン王オイネウスとアルタイアーの娘。メレアグロスの姉妹。ヘーラクレースはアケローオス河神と争って勝利し、彼女を妻とした。 系譜:Kal 
デーイポンテース Deiphontes アンティマコスの子。アルゴス王テーメノスの娘ヒュルネートーを妻とした。王は彼を実子よりもかわいがったので、息子たちは王である父を殺した。王権はデーイポンテースに移ったが、息子たちに追われエピダウロス王ピテュレウスのもとを訪れ、その後王座を譲られた。  
テーメノス Temenos アリストマコスの子。ヘーラクレイダイの一人。彼は兄弟のクレスポンテースとアリストデーモス(もしくはその子)とともにペロポネーソスを征服した。その後3人はペロポネーソスを3つに分けてくじで領土を決めた。その結果、テーメノスがアルゴスを、アリストデーモスがラケダイモーン(スパルタ)を、クレスポンテースがメッセーネーを得た。  
テーロー Thero ピューラースとレイペピレーの娘。アポローンに愛されカイローンを生んだ。  
トラシュナーオス Trasynaos クテーシッポスの子。  
ニーキッペー Nikippe ペロプスの娘。ステネロス(ペルセウスの子)と結婚した。  
マカリアー Makaria ヘーラクレースとデーイアネイラの娘。ヘーラクレースの唯一の娘。エウリュステウスがアテーナイを攻めたときに、人身御供に捧げられた。アッティカのマラトーンにマカリアーの泉がある。  
ヒッポテース Hippotes ピューラースとレイペピレーの子。ヘーラクレイダイの一人。  
ヒッポトエー Hippothoe メーストールとリューシディケーの娘。ポセイドーンが彼女をさらってエキーナデス(Echinades)に連れて行った。タピオスを生んだ。  
ヒッポノオス Hipponoos カパネウスの父。  
ヒュペルメーストラー Hypermestra ダナオスの娘(ダナイデス)の一人。他の姉妹たちがアイギュプトスの息子たちとの初夜に夫を殺したのに、彼女は夫のリュンケウスを助けた。  
ピューラース Phylas アンティオコス(ヘーラクレースの子)の子。レイペピレーを妻とした。  
ヒュロス Hyllos ヘーラクレースとデーイアネイラの長男。彼の名はリューディアのヘルモス(Hermos)河の支流ヒュロス河からとったとされる。ヘーラクレースの死後、兄弟とともにヘーラクレイダイのペロポネーソス帰還を計画した。エウリュステウスと戦って勝った。  
プテレラーオス Pterelaos タピオスの子。ポセイドーンから不死性を約束され、タポスの安全が保障されている印である黄金の毛、もしくは黄金の鬚が生えていた。アムピトリュオーンがタポスに攻め入ったとき、娘のコマイトーがアムピトリュオーンに恋をして父プテレラーオスの毛を抜いてしまう。そのために、王は死にアムピトリュオーンはタポスを征服した。  
プロイティデス Proitides 「プロイトスの娘たち」の意。ティーリュンス王プロイトスとステネボイアの三人の娘、リューシッペー、イーピアナッサ、イーピノエーを指す。彼女たちは成長したときに気が狂った。原因は諸説あるが、誰か神によって狂わされた。彼女たちは自分が雌牛だと信じて、アルゴス全土、さらにアルカディアからペロポネーソスを歩き回った。メラムプースがその狂気を取り去る代わりに、兄弟のビアースとともにティーリュンスの領土の三分の二をプロイトスから得た。最年長のイーピノエーは死に、残りの二人の娘はメラムプースとビアースの妻となった。  
プロイトス Proitos アルゴス王アバースとアグライアーの子。妻はエウリュディケー。アクリシオスと双子の兄弟。二人は母親の胎内にある時から争い、父の死後王権をめぐって戦い、アクリシオスが勝利した。アルゴスから追放されたプロイトスは、小アジアにあるリュキアの王イオバテースを訪ね、その娘ステネボイアを妻とした。後に両者は和解し、アルゴスを二分してアクリシオスはアルゴスを、プロイトスはティーリュンスを統治した。プロイトスの子メガペンテースはティーリンスの王権を継いだあと、アルゴスをの王権を得たペルセウスと領地を交換した。  
プロクレース Prokles アリストデーモスとアルゲイアーの息子。エウリュステネースの双子の兄弟。妻はラトレイア(Lathreia)と言い、ソオス(Soos)という息子を産んだ。ソオスの子エウリュポーン(Eurypon)はスパルタの律法者リュクールゴスの祖。 系譜:Th
ヘーラクレース Herakles ギリシア神話中の最大の英雄。ゼウスとアルクメーネーの子。「ヘーラーの栄光」の意を持つが、嫉妬したヘーラーによって狂わされるなどの矛盾する事実があり、名前との関係には諸説ある。妻子は多数いる。メガラー、デーイアネイラ、アウトノエー、ヘーベーなど。彼をめぐる伝説は多様で、幼少から死ぬまで様々な物語がある。エウリピデースの『狂えるヘーラクレース』や、12功業(12の難業)などが有名。 系譜:Ol
ペルセウス Perseus ゼウスとダナエーの子。ダナエーの父で、アルゴスの王アクリシオスは神託によって娘の子供に殺されるとされたので、彼女を青銅の部屋に閉じ込めた。しかしゼウスが黄金の雨に変身して部屋に入り込み、彼女と交わってペルセウスが生まれた。ダナエーは密かにペルセウスを育てたが、アクリシオスに見つかり母子は箱に入れて流され、セリーポス(Seriphos)島に着いた。ゴルゴーンの一人メドゥーサの首を取りに行く物語、およびその道中で起こる様々な物語が有名。妻はエティオピア王ケーペウスの娘アンドロメダー。 系譜:Ol
ペルセース Perses クレイオスとエウリュビアーの息子で、アステリアーを妻とする。 系譜:Ti
系譜:Po
メガペンテース Megapenthes ティーリュンス王プロイトスとステネボイアの子。ペルセウスは誤って父アクリシオスを殺したことを恥じて、アルゴスの領土とメガペンテースのの領土ティーリュンスとを交換した。  
メーストール Mestor ペルセウスとアンドロマケーの子。妻はリューシディケー。  
メドゥーサ Medusa ポルキュスとケートの三人の娘ゴルゴーンの一人。頭髪は蛇、歯は猪、大きな黄金の翼を持ち、見たものを石に変える。ペルセウスがメドゥーサの首を切り落として殺した。 系譜:Po
ラケダイモーン Lakedaimon ゼウスとターユゲテーの息子。スパルタのあるラケダイモーン地方の住民にその名を与えた。スパルテーを娶りスパルタの王となった。 系譜:Ol
リューシッペー Lysippe アルゴス王プロイトスとステネボイアの娘。姉妹たち(プロイティデス)とともに気が狂って、メラムプースに治癒された。その後、ビアースの妻となる。  
リューシディケー Lysidike ペロプスの娘。メーストールの妻。  
リュンケウス Lynkeus アイギュプトスの50人の息子の一人。ダナオスの娘ヒュペルメーストラーを娶った。兄弟たちがダナオスの娘たちとの初夜に殺されたのに対して、彼だけがヒュペルメーストラーに助けられた。  
レイペピレー Leipephile イオラーロスの娘。ピューラースを夫とした。  

系譜:Ath=アタマースの系譜
系譜:De=デウカリオーンの系譜
系譜:Dei=デーイオーンとミニュアースの系譜
系譜:Kr=クレーテウス、テューロー、ポセイドーンの系譜
系譜:Ol=オリュンポス神族の系譜
系譜:Pe=ペルセウス、ヘーラクレースの系譜
系譜:Po=ポントスの系譜
系譜:Sis=シーシュポスの系譜
系譜:Th=テーバイ王家の系譜
系譜:Ti=ティーターン神族の系譜


関連事項

神名・人名・解説 神名・人名・解説


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このページの最終更新 2007/12/25
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