神名・人名・解説 「か行」_Via della Gatta
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神名·人名·解説 「か」

「か行」: 五十音順
アルファベット表記は、ギリシア文字をローマ字に転写したもの。

「か」 「き」 「く」 「け」 「こ」


「か」

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名前 表記 解説 リンク
ガイア Gaia 「大地」の神。ゲー(Ge)とも呼ばれる。神話中では、混沌(カオス)からはじめに生まれた原初の被造物であり、すべての神々も人間も彼女を祖とする。 系譜:Ti
系譜:Po
カイローン Chairon テーローとアポローンの子。彼の名はカイローネイア(Chaironeia)に名を与えた。 系譜:Pe
カストール Kastor ゼウスが白鳥の姿に変身してレーダーと交わり生まれた子。レーダーがスパルタ王テュンダレオースの妻であったことから、彼の子としても扱われる。兄弟のポリュデウケースとともにディオスクーロイ(ゼウスの息子たち)と呼ばれる。カストールは戦争の術に秀でていた。ゼウスは両者をふたご座として天上に置いた。また、両者はスパルタで神として崇められている。 系譜:Ol
カドモス Kadomos 失踪した姉妹エウローペーを探しに出たが、見つけられず帰国を断念する。行動を共にしていた母親テーレパッサが死んだ後にデルフォイに神託を求める。その神託に従って、雌牛を道案内として到着した場所、のちのテーバイとなる地にカドメイア(Kadmeia)を建てて、テーバイ王となる。 系譜:Th
カナケー Kanake アイオロスとエナレテーの娘。ポセイドーンと交わった。 系譜:De
カパネウス Kapaneus ヒッポノオスの子。テーバイに向かう七将の一人。巨漢の乱暴者。妻エウアドネーは彼の火葬壇に飛び込んで死んだ。 系譜:Pe
カリストー Kllisto 一説にはアルカディアの王リュカーオーンの娘。アルカディアのニンフ。処女を守る誓いを立てて、アルテミスに仕えていたが、ゼウスが彼女に恋をして、アルカスが生まれた。アルテミス、あるいはヘーラーが怒って彼女を熊に変身させた。アルカスが母と知らずに雌熊を追いたててまさに殺そうとしたときに、ゼウスは母子を憐れんで、母を大熊座に、子をアルクトゥーロス星に変えた。 系譜:Ol
カリュケー Kalyke アイオロスとエナレテーの娘。ゼウスとプロートゲネイアの息子アエトリュオスの妻となった。 系譜:De
系譜:Kal
カリュドーン Kalydon アイトーロスとプロノエーの息子。アイトーリア(Aitolia)の都市カリュドーンの祖となった。この地で有名なカリュドーンのイノシシ狩りが行われた。妻はアミュターオーンの娘アイオリアー。 系譜:Kr
系譜:Kal
カリロエー Kallirrhoe (一)オーケアノスとテーテュースの娘。夫はクリュサーオール。
(二)アケローオス河神の娘。夫はアルクマイオーン。
系譜:Po
系譜:Kr
カルコメドゥーサ Chalkomedusa アクリシオスとの間にラーエルテースを産んだ。 系譜:Dei
カルキオペー Chalkiope コルキス王アイエーテースの娘。プリクソスの妻。 系譜:Ath

「き」

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名前 表記 性別 解説 参照
キオネー Chione ダイダリオーンの娘。ヘルメースとの間にアウトリュコスを産み、アポローンとの間にピラムモーンを産んだ。 系譜:Dei
キマイラ Chimaira ライオンの頭、山羊の胴体、蛇の尾を持ち、口から火を吐く。ベレロポーンに退治された。 系譜:Po
キュクノス Kyknos 「白鳥」の意で、多くの同名異人がいる。
(一)ロクリスの王オプースの息子。
系譜:De
キュティッソーロス kytissoros プリクソスとカルキオペーの息子。 系譜:Ath
キュパリッソス Kyparissos ミニュアースとエウリュアナッサの息子。パルナッソス山中のキュパリッソスに名を与えた。 系譜:Dei
キュララベース Kylarabes ステネロスの子。三分割されていたアルゴスをすべて手に入れたアルゴスの王。彼の死後アルゴスの王権をオレステースが継いだ。 系譜:Pe
キリクス Kilix アゲノールの子。姉のエウローペーがさらわれたときに、他の兄弟とともに探しに出て帰国せず、キリキア(Kilikia)に定住し、この地の民族の祖となった。 系譜:Th

「く」

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名前 表記 性別 解説 参照
クサンティッペー Xanthippe ドーロスの娘。夫はプレウローン。 系譜:De
系譜:Kal
クスートス Xuthos ヘレーンとオルセーイスの子。ペロポネーソスの王。妻はアテーナイ王エレクテウスの娘、クレウーサ。両者の息子イオーンがイオーニア人に名を与えた祖。 系譜:De
系譜:Dei
クテーシッポス Ktesippos ヘーラクレースとデーイアネイラの子。 系譜:Pe
グライアイ Graiai ポルキュスとケートの三人の娘の総称。パムプレードー(Pamphredo)、エニューオー(Enyo)、デイノー(Deino)を指す。 系譜:Po
グラウコス Glaukos 「グラウコス」は「青緑色の、灰色の、鋭い眼の」を意味し、多くの英雄や海の神の名前となっている。
エピュラ(のちのコリントス)の王であるシーシュポスとメロペーの息子。妻はメガラ王ニーソスの娘エウリュメデー。ボイオーティアのポトニアイ(Potniai)で牝馬を飼っていた。ペリアースの葬礼競技の際に、四頭立ての戦車競技に参加したがイーピクレースの子イオラーオスに破れた。その後、アプロディーテーの怒りをかって、その馬に食い殺された。 系譜:Sis
上記、シーシュポスの息子グラウコスのひ孫。ヒッポロコスの息子。サルペードーンの従兄弟で、リュキア軍を率いて彼とともにトロイア戦争にトロイア方として参戦。『イーリアス』ではディオメーデースと対峙したときに、自分の祖父ベレロポーンと彼の祖父オイネウスが主客の仲であったことを知り、武具を交換して和解する。グラウコスは、ヘクトールとともにパトロクロスの死体をめぐる戦闘に参加して、テラモーンの息子アイアースに打たれて戦死した。彼の遺体はリュキアに運ばれた。グラウコスはリュキア王家の祖となった。 系譜:Sis
クラトス Kratos 「支配(権力)」の意。パラースとスティクスの息子。姉妹のビアー(暴力)とともに語られることが多い。 系譜:Po
クリューサーオール Chrysaor 「黄金の剣を持つ者」の意。ポセイドーンとメドゥーサの子。ペルセウスがメドゥーサの首を切り落としたときに、ペーガソスとともに飛び出した。生まれたときに剣を振り回したとされる。 系譜:Po
クリューセー Chryse ハルモスの娘。アレースと交わって、プレギュアーを産んだ。 系譜:Dei
系譜:Sis
クリューセース Chryses ポセイドーンとクリューソゲネイアの息子。ミニュアースの父。エテオクレースの後にオルコメノス王となったプレギュアースから王位を継承した。 系譜:Dei
系譜:Sis
クリューソゲネイア Chrysogeneia ハルモスの娘。ポセイドーンとの間に、クリューセースを産んだ。 系譜:Dei
系譜:Sis
クリュメネー Klymene 「名高い女」の意味。系譜が不明の場合しばしばこの名前が使われる。そのために、多数の女性に用いられている。
(一)ミニュアースとエウリュアナッサの娘。ピュラコスの妻となり、アルキメデーとイーピクロスを産んだ。
系譜:Dei
クリュメノス Klymenos ボイオーティア(Boiotia)の英雄。プレスボーンとプージュゲーの子。オルコメノスの王。ポセイドーンの聖林でテーバイ人に石で撃ち殺されたために、息子であるエルギーノスはテーバイに攻め込んで、20年間、毎年100頭の牛を貢ぐことを課した。 系譜:Ath
オイネウスとアルタイアーの息子 系譜:Kal
クレイオス Kreios ウーラノスとガイアの息子で、ティーターン神族の一人。エウリュビアーを妻とする。 系譜:Ti
系譜:Po
クレウーサ Kreusa クレオーン(支配者)の女性形で、同名異人が多い。
(一)アテーナイ王エレクテウスとプラークシテアーの娘。夫はクスートス。アテーナイのアクロポリス山上の洞窟でアポローンに侵されてイオーンを生んだ。イオーンは捨てられたが、ヘルメースによってデルポイに連れて行かれ育った。デルポイに詣でたクスートスはイオーンと出会い、自分の息子だと思って連れ帰った。
系譜:De
クレオダイオス Kleodaios ヒュロスとイオレーの子。ヘーラクレイダイの一人。 系譜:Pe
クレオパトラー Kleopatra イーダースとマルペーッサの娘。メレアグロスの夫。メレアグロスが死んだときに自害した。 系譜:Kal
クレオーン Kreon イオカステーの兄弟。オイディプースがテーバイを去った後に王の座に着く。ただし、ソポクレースの悲劇などでは、クレオーンではなくポリュネイケースとエテオクレースの兄弟がオイディプースの後を継いで王位を争った。クレオーンという名は元来は「支配者」の意味。そのために同名異人が多くいる。 系譜:Th
クレスポンテース Kresphontes アリストマコスの子。ヘーラクレイダイの一人。彼は兄弟のテーメノスとアリストデーモス(もしくはその子)とともにペロポネーソスを征服した。その後3人はペロポネーソスを3つに分けてくじで領土を決めた。その結果、テーメノスがアルゴスを、アリストデーモスがラケダイモーン(スパルタ)を、クレスポンテースがメッセーネーを得た。クレスポンテースはメッセーネーを5区に分け、各区に長を置き、土着民にドーリス人と同等の権利を与え、ステニュクラロス(Stenyklaros)に首都をおいた。しかし、ドーリス人の反感をかい、そのためにドーリス人を優遇すると土地の地主が反乱をおこして、彼を殺した。 系譜:Pe
クレーテウス Kretheus アイオロスとエナレテーの子。テッサリアの都市イオールコス(Iolkos)の創建者。兄弟のサルモーネウスの娘テューローを妻とした。両者からアイソーン、ペレース、アミュターオーンが生まれた。 系譜:De
系譜:Kr
グレーノス Glenos ヘーラクレースとデーイアネイラの子。 系譜:Pe
クロノス Kronos ウーラノスとガイアの末子。クロノスは母ガイアから渡された黄金の斧で、父親ウーラノスの生殖器を切り落とし海に投げ入れ、支配権を奪った。姉妹のレアーを妻とした。ガイアとウーラノスが、クロノスは自分の子によって支配権を奪われると予言したので、クロノスは自分の子を飲み込んでいた。しかし、レアーによって助けられたゼウスが、成長して、ティーターン神族との10年間の戦いに勝利し、クロノスから支配権を得た。別の伝承では、クロノスは黄金時代の王であり、人類に様々な恩恵をもたらした。そのために、ローマではクロノスはサートゥルヌスと同一視されるにいたった。 系譜:Ti
系譜:Ol
クロミアー Chromia イトーノスとメラニッペーの子。 系譜:De
クローリス Chloris オルコメノス(Orchomenos)王アムピーオーンの娘。夫はネーレウス。 系譜:Kr

「ケ」

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名前 表記 性別 解説 参照
ケートー Keto ポントスとガイアの娘。兄弟のポルキュス(ポルコス)の妻となった。クライアイ、ゴルゴーン、さらにヘスペリスの園の黄金のリンゴを守っていた竜を生んだ。 系譜:Po
ケパロス Kephalos アッティカのトリコス(Thorikos)の町に住むケパリダイ族(Kephalidai)の祖。デーイオーンとディオメーデーの息子。エレクテウス王の娘プロクリスを娶った。婚礼の際に、エレクテウスから必ず獲物をとらえるという猟犬を得た。この猟犬と、さらに必ず的に当たる投槍は、プロクリスがミーノースと交わった報酬に得たともされる。ケパロスはこの犬でテウメッサの雌狐を捕らえようとするアムピトリュオーンを助けた。また、ケパロスは長旅のあとで、妻の不貞を疑った。そこで変装して別の男として妻の不貞を試した。貞淑な妻がはじめは拒絶していて、ついに誘惑に負けたときに、ケパロスは正体を明かした。妻は恥じて森に逃げ込むが、ケパロスは後悔して謝りし、仲直りする。プロクリスは実際に黄金の冠をもらってプテレオーンと姦通していたとする伝えもある。一方で今度は妻の方が、ケパロスが風(アウラー)や雲(ネペレー)を呼んでいるのを、女性の名前を呼んでいると勘違いして、不貞を疑い、狩りに行くケパロスの後をつけた。そのときに、林にいるのが妻とは知らず、ケパロスは獣と間違えて槍を投げて殺してしまった。そのために、彼はアレイオス・パゴスの裁判で追放を命じられる。その後一説には、神託に従って、ケパロスが雌熊と交わると、熊は女に変わり、アルケイシオスを産んだという。 系譜:Dei
ケーペウス Kepheus ベーロスの息子。ケーペーネス(Kephenes)人の王。この民族はエティオピア人とも、エウフラテス河岸に住んでいたとも言われる。 系譜:Th
ケライノー Kelaino プロメーテウスの妻。ただし彼のつまはクリュメネーともされる。ダナオスの娘で、ポセイドーンと交わったともされる。頭部だけ女の鳥、ハルピュイアの一人であるケライノーとは別。 系譜:Ti
ゲーリュオーン Geryon ゲーリュオネース(Geryones)、またはゲーリュオネウス(Geryoneus)とも呼ばれる。クリューサオールとカリロエーの息子。三つの頭と三つの体を持つ怪物。西の果て、オーケアノスの流れに近いエリュテイア(Erytheia、虹の島)に住む。多くの牛を飼っている。牛飼はエウリュティオン、番検はオルトロス。ヘーラクレースがこの牛を取りに行った。三者ともにヘーラクレースに殺される。 系譜:Po
ケルベロス Kerberos 冥府の入口の番犬。テューポーンとエキドナの子。50の頭もしくは100の頭を持つとされるが、古典期では頭は3つで、尾が蛇の形をして、首のまわりに無数の蛇が生えている。ヘーラクレースがこの犬を生け捕りにして世に行き出した。 系譜:Po
ケレース Ceres ローマの古い豊穣の女神。ギリシアのデーメーテールと同一視されるようになった。(デーメーテールを参照)

「こ」

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名前 表記 性別 解説 参照
コイオス Koios ウーラノスとガイアの子で、姉妹のポイベーを妻とした。 系譜:Ti
コイラノス Koiranos メラムプースの息子アバースの子。 系譜:Kr
コマイトー Komaitho タポス(Taphos)のテーレボエース(Teleboes)人の王プテレラーオスの娘。父プテレラーオスには黄金の鬚があり、この鬚は彼の不死性を約束したポセイドーンの印であった。アムピトリュオーンがタポスを攻めたとき、彼に恋をしたコマイトーが父の鬚をむしり取ったので、彼はプテレラーオスを殺すことができた。しかし、その後アムピトリュオーンはコマイトーを殺した。 系譜:Pe
ゴルゴポネー Gorgophone 「ゴルゴーンを退治した女」の意。ペルセウスとアンドロメダーの娘。夫はペリエーレース。また夫の死後オイバロスと再婚した。 系譜:Pe
ゴルゴーン Gorgon もしくはゴルゴー(Gorgo)と呼ばれる。ポルキュスとケートの三人の娘の総称。ステンノー(Sthenno「強い女」)、エウリュアレー(Euryale「広くさまよう、あるいは遠くに飛ぶ女」、メドゥーサ「女王」の三人。ゴルゴーンは頭髪は蛇、歯は猪、大きな黄金の翼を持ち、見たものを石に変える。メドゥーサだけが府市ではなかった。 系譜:Po
コローノス Koronos シーシュポスの孫。テルサンドロスの息子。オルコメノス王アタマースが自分の息子をすべて失ったので、兄弟のハリアルトスとともにそのあとを継いだ。アタマースの子であるプリクソスの息子プレスボーンがコルキスからオルコメノスに戻った時に、祖父の王国の返還を求め、ハリアルトスとコローノスはこの要求に応じた。その後、ハリアルトスはハリアルトス市(haliartos)の創建者となり、コローノスはコローネイア(Koroneia)の創建者となった。 系譜:Sis
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