フランス・パリの北40kmに位置する小高い丘に建設された街。サンリス(Sanlis)は、古代・中世からの街並みを残し、脈々と続く歴史を感じさせる。古代の名前は「アウグストマグス」。
街の中心は、紀元前8世紀ごろにガリア・ローマ人によって作られた都市「アウグストマグス」(Augustomagus)から続く。大都市パリとは違い、ゆったりとした時間が流れている。そこに住む人々もまた、穏やかで親切だった。観光化はあまり進んでいないので、生活の場である中世都市を体験できる。
電車でパリからシャンティー(Chantilly)駅まで。およそ30分。
シャンティー駅からバスで、終点のサンリス駅(Gare de Senlis)まで。およそ20分。
バス停は、シャンティー駅の改札を出て左側の道を少し歩いたところ。「Senlis」という標識がある。切符はバスの中で買えるので、少し小銭を用意しておくとよい。
サンリス駅(Gare de Senlis)は、現在は廃線となっているために使われておらず、バスの発着所となっている。
サンリス駅の写真
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サンリス駅(Gare de Senlis)から街の中心へは徒歩5分ぐらい。すぐに目につくいくつかの大きな鐘楼を目指して歩けばよい。最も大きな教会は、ノートルダム聖堂。
サンリスはほとんど観光化されていない。しかし、ノートルダム聖堂の向かいには観光案内所(l'Office de Tourisme)があり、各国語のパンフレットを配布している。日本語のパンフレットもあり、地図とサンリスの主要な建物の解説が載っている。また、お勧め順路や、トイレの位置も地図に記載されているので、大変便利。
町の中は歩くだけなら数十分で回ることができるので、車などの交通手段は必要ない。中世の街並みをゆっくりと散歩すると心地よい。