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ラテン文学の韻律(2)ラテン文学の韻律(2) 「ラテン文学の韻律(1)」から続く韻律の説明です。 |
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叙事詩や牧歌詩の韻律
・ダクテュリクスとは、「指」を意味するギリシア語で、指が二つの節に区切られるところを韻律の「-v v」と重ね合わせている。 ヘクサメテルの規則 ヘクサメテルのカエスーラ(切れ目)と韻律 (1)3番目のメトロン内部: masculine caesura、feminine caesura
(2)4番目のメトロンの終わり: bucolic diaeresis
(参考) 5番目のメトロンがスポンデー(--)になっている場合: spondeiazon
・アクセントについては「ラテン文学の韻律(1)」をご覧ください。 |
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エレゲイアの韻律 1行目: ダクテュリクス・ヘクサメテル (-v v -v v -v v -v v -v v --)
・ペンタメトルスの真ん中には必ずカエスーラが置かれる。 |
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イアンブス詩・悲劇や喜劇の台詞で用いられる韻律 イアンブス
イアンビクス・トロカイクム (iambicus trochaicum)
・英語では「Iambic Tremeter」と、日本語では「イアンボス調三脚律」と呼ばれる。 イアンビクス・トロカイクムの長音節は短音節2つで代用されうる:resolution
以上のように、長音節と短音節の組み合わせが非常に自由。そのために、イアンブス調はもっとも会話に近い韻律と言われ、非常に自由。悲劇等に用いられる場合よりも、さらに喜劇では韻律の統一性が無く、自由な発話のように用いられる。 イアンブス・トロカイクムのカエスーラ
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このページの最終更新 2007/9/9 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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