Home > 研究ノート > 地図で見る古代ローマ > パリ > フォルム

フォルム

    フォルム

Google Maps


大きな地図で見る

フォルム(広場)

 現在ではパンテオンから延びるスフロ通り(Rue Soufflot)のところで、ルテティアのフォルム跡が見つかっている。古代ローマ都市においてフォルムはその町の生活の中心地であり、経済・宗教・政治の中心でもあった。また、フォルムは都市計画において基準となる、もっとも重要な道路のそばにあることが多い。スフロ通りにあったフォルムもまた、シテ島へとまっすぐに続く大通りと交差している。その道路は、現在もサン・ジャック通り(Rue Saint-Jacques)として姿をとどめている。フォルムの遺跡自体は、地下に眠り、目にすることはできない。

 ルテティアのフォルムは、四方を列柱廊で取り囲まれており、広場と神殿だけで一つの区画を作る構造だった。一方の側面に神殿があり、神殿の対面に司法活動などを行なうバシリカが作られた。左右の列柱廊、およびその背後には商店街が続いていた。また、その列柱廊の一部に都市参事会の集会場であるクーリアがあったと考えられる。

soufflot     soufflot
クリックすると大きな画像を見ることができます。

soufflot
クリックすると大きな画像を見ることができます。


HOME HOME     研究ノート 研究ノート     地図で見る古代ローマ 地図で見る古代ローマ     パリ パリ
このホームページに記載された記事の無断転用を禁じます。各ページの著作権は河島思朗に帰属します。
Copyright©2007−. Shiro Kawashima. All Rights Reserved.