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新刊案内_2008

2008年に紹介した分です。最新のものは「新刊案内」をご覧ください。

2008/12/12

メルロ＝ポンティに関する現代思想の特集号です。
未邦訳テキストから始まり、医療、看護、介護、政治、社会など、様々な観点からの論文やエッセイが掲載されています。現象学研究の最前線です。

· 『現代思想増刊号総特集=メルロ=ポンティ』、青土社、2008/12/12

2008/11/27

ギリシャ史に関する新刊の案内です。どちらも賄賂関連です。

· 佐藤昇、『民主政アテナイの賄賂言説 (山川歴史モノグラフ 17)』、山川出版社、2008/11

· 橋場弦、『賄賂とアテナイ民主政—美徳から犯罪へ (ヒストリア 28)』、山川出版社、2008/11

ウェルギリウスの『牧歌』と『農耕詩』に関する書籍。

· K Volk. Vergil's Eclogues (Oxford Readings in Classical Studies). Oxford: Oxford U.P. 2008/10/15

· K. Volk. Vergil's Eclogues (Oxford Readings in Classical Studies). ペーパーバック版

· K. Volk. Vergil's Georgics (Oxford Readings in Classical Studies). Oxford: Oxford U.P. 2008/11/15

· K. Volk. Vergil's Georgics (Oxford Readings in Classical Studies). ペーパーバック版

2008/11/20

新刊が出ていたので、紹介します。

· 高橋宏幸(編著）、『はじめて学ぶラテン文学史 (シリーズ・はじめて学ぶ文学史 7)』、ミネルヴァ書房、2008/10

《コメント》　ローマの文学、ラテン文学に関する本です。最初にラテン文学通史が描かれ、そのあとに各ジャンル毎に章立てが為されています。章立ては、「叙事詩」「喜劇」「悲劇」「弁論・修辞学」「恋愛詩」「抒情詩」「牧歌・小叙事詩」「教訓文学」「書簡文学」「歴史」「風刺詩」「小説」と別れており、ラテン文学を網羅的に扱っています。また、各詩人・著作家の紹介の中では、具体的に原文と訳も引用されており、作品の雰囲気を直接味わうことができます。さらに「コラム」がいつくか付けられています。このコラムでは、特にラテン文学の後代への影響が様々な角度から論じられており、とても面白いです。単なる概説にとどまらず、内容に具体的に踏み込んで語られているので、ラテン文学を体験したい人にとって、とても有益であると思います。

· 橋場弦、『賄賂とアテナイ民主政—美徳から犯罪へ (ヒストリア 28)』、山川出版社、2008/11

《出版社 / 著者からの内容紹介》　贈り物のやりとりが人と人の絆を深めていた古代ギリシアでは、賄賂もまた贈り物の一つであった。もともと贈与互酬の美徳を大事にしていたギリシア人が、ある時から賄賂をきびしく断罪するようになったのはなぜか。デモクラシーの故郷であるアテナイ民主政を舞台に、古代市民が賄賂の問題とどのように格闘したかを探る。

2008/11/6

いくつか新刊が出ていたので、紹介します。

· Y. Rinon. Homer And The Dual Model Of The Tragic. Univ of Michigan P. 2008/10/28
· S. Halliwell. Greek Laughter: A Study of Cultural Psychology from Homer to Early Christianity. Cambridge U.P. 2008/10/31
· S. Halliwell. ペーパーバック版. 2008/10/31
· 石鍋真澄、『ルネサンス美術館(全1巻)』、小学館、2008/10/24

2008/9/27

下記にも紹介したギリシア喜劇全集です

· 野津寛、『ギリシア喜劇全集 1』、岩波書店、2008/07
· 中務哲郎、『ギリシア喜劇全集 2 』、岩波書店、2008/09

2008/9/13

イタリアを代表する詩人・小説家の一人、パヴェーゼ（Cesare Pavese）の作品集成です。
第一巻はパヴェーゼ自身が編んだ作品集「鶏が鳴くまえに」（1949）の初訳。

· 河島英昭、『パヴェーゼ文学集成 1』、岩波書店、2008/09

2008/9/4

新刊をいくつか紹介

· N. Hopkinson. Lucian: A Selection (Cambridge Greek and Latin Classics). Cambridge: Cambridge U.P. 2008/09
· ペーパーバック版: N. Hopkinson. 2008

· N. Horsfall. Virgil, Aeneid 2 (Mnemosyne, Supplements). Leiden: Brill Academic Pub. 2008/10

· A. Wallace-Hadrill. Rome's Cultural Revolution. Cambridge: Cambridge U.P. 2008/10
· ペーパーバック版: A. Wallace-Hadrill. 2008

· C. W. Shelmerdine. The Cambridge Companion to the Aegean Bronze Age. Cambridge: Cambridge U.P. 2008/08
· ペーパーバック版: C. W. Shelmerdine. 2008

2008/8/16

オウィディウス『アルス・アマトリア』の新訳

· オウィディウス、沓掛良彦訳『恋愛指南—アルス・アマトリア (岩波文庫赤)』、岩波書店、2008/08/19

2008/7/5

ローマ法に関する本

· E. A. Meyer. Legitimacy and Law in the Roman World: Tabulae in Roman Belief and Practice. Cambridge: Cambridge U.P. 2004/03/08
· ペーパーバック版: E. A. Meyer. 2008

インド＝ヨーロッパの視点からギリシアとラテンとを考察している本。面白そう。

· C. George, etc. Greek and Latin from an Indo-European Perspective (Proceedings of the Cambridge Philological Society Supplementary Volume). Cambridge Philological Society. 2008/6

岩波書店から、『ギリシア喜劇全集』が出版されます。

岩波書店のホームページから予約することができます。

2008/6/15

サッルスティウスのカティリーナの陰謀の訳が出ました。

· サッルスティウス、合阪學, 他（訳）、『カティリーナの陰謀』、大阪大学出版会、2008/06/03

それからAris & Phillips のシリーズから、ルクレーティウスのDe Rerum Natura V が出版されます。

· M. R. Gale. De Rerum Natura 5 (Classical Texts). Aris & Phillips. 2008/06
· ペーパーバック版 · M. R. Gale.

2008/5/26

ギリシアのエピグラムに関する本が出版されます。

· Page, Denys L. Further Greek Epigrams: Epigrams Before Ad 50 from the Greek Anthology and Other Sources, Not Included in 'hellenistic Epigrams' or 'the Garland of Philip'. Cambridge Univ Pr (Txp). 2008/05/29

2008/4/12

アウグストゥス時代のジェンダー、家庭生活を取り扱った研究書。
下記のペーパーバック版が新しく出版されました。

· Milnor, Kristina. Gender, Domesticity, And the Age of Augustus: Inventing Private Life (Oxford Studies in Classical Literature and Gender Theory). Oxford Univ Pr (Sd). 2006/01/12

· Milnor, Kristina. Gender, Domesticity, and the Age of Augustus: Inventing Private Life (Oxford Studies in Classical Literature and Gender Theory). Oxford Univ Pr (Txt). 2008/06/15

2008/4/5

上智大学文学部史学科編集の書籍

· 上智大学文学部史学科、『歴史家の散歩道』、ぎょうせい、2008/03/29

日本史、東洋史、西洋史の分野ごとに編纂した論集。西洋古典学関連のものでは、下記が掲載されている。
「碑文とイメージから読み解く古代アテナイ人の宗教と政治
——ヘファイストスとアテナ女神の祝祭の意図を手掛かりに」齋藤貴弘
「ローマ時代の落書きが語る人間模様
——いじめ、パワハラ、それともセクハラ？」豊田浩志